重要なポイント
- ソニーグループ株式会社が株式会社角川書店の新株1,205万4,100株を約500億円で取得し、株式の10%を保有する筆頭株主となる。
- この戦略的提携は、セクターを超えた連携を強化し、知的財産の価値を最大化することを目的としています。
- 取り組みとしては、角川 IP の実写映画やテレビドラマ化、アニメの共同制作、世界配信の改善などが挙げられます。
ソニーグループ株式会社は、株式会社角川書店と戦略的資本業務提携を締結し、新株式12,054,100株を約500億円で取得しました。この取引によりソニーはKADOKAWAの筆頭株主となり、2021年2月に購入した株式と合わせると10%の株式を保有することになる。
完全な買収ではないものの、この動きによりソニーはカドカワの決定に対して大きな影響力を与え、さまざまな分野にわたる協力の機会と相互利益を促進することになる。
日本の大手エンターテインメント出版社である KADOKAWA は、アニメやビデオゲームを含むさまざまな分野で事業を展開しています。同社はソフトウェア開発会社フロム・ソフトウェア (エルデン リング、ダークソウル) とスパイク チュンソフト (シュタインズ ゲート、ダンガンロンパ) を所有しています。
両社は、知的財産の世界的価値を最大化することに重点を置き、パートナーシップを強化することを目指しています。計画には、コンテンツへの共同投資、新しいクリエイターの発掘、メディア化の拡大などが含まれます。具体的な取り組みとしては、角川IPの実写映画やテレビドラマ化、アニメの共同制作、ソニーを通じた角川アニメの世界配信強化、角川ゲームパブリッシングの拡大、バーチャル制作人材の育成などが検討されている。
ソニーがKADOKAWAの筆頭株主に
Hiroki Totoki,ソニーのCOO兼CFOはこう語った。
今回の資本業務提携により、当社は、ライトノベルやコミックなどの出版物や書籍、ゲームやアニメなど幅広いIPを一貫して創出する株式会社KADOKAWAの筆頭株主となります。 KADOKAWAの豊富なIP・IPクリエーションエコシステムと、アニメやゲームをはじめとする幅広いエンターテインメントのグローバル展開を推進してきたソニーの強みを融合し、KADOKAWAが目指す「グローバルメディアミックス戦略」の実現に向けて緊密に連携してまいります。 IPの価値を最大化するソニーの長期ビジョン「クリエイティブエンタテインメントビジョン」。
現在、カドカワの所有権はカカオ・インベストメント(8.8%)、テンセント(6.8%)、川上将雄(4.7%)に分割されている。ソニーは2%、約290万株を保有している。今回の買収により、ソニーはカカオインベストメント(1250万株)を上回る1290万株を保有することになる。